Q8/Q9/Q10に関する質疑応答集は、ICHのQuality Implementation Working Groupで作成され、国内では、2010年9月に事務連絡として出されたところですが、今回、ICHで改訂版がリリースされました。(2024年10月30日付)なお、現時点で和訳版は出ていません。
最初にリリースされてからこの間、時代に合わなくなった事項やQ9の改訂等があり、今回の改訂に至ったものですが、承認日が2024年10月と表記されているのが改訂された質疑応答であることがわかります。
RTRTの№5 | 回答の後半追加:CPPと原料物性が組み合わされた特定の状況下(この場合は製品個々にという意味合い)で、RTRTが発揮されているという意図が加わっている。 |
PQSの№1 | ベネフィットで1項目追加:知識主導(Knowledge-driven)で客観的なリスクアセスメントの効果追加 ⇒ Q9(R1)の観点からの追加 |
因みに、この質疑応答集では、査察の種類に、product-related inspectionとsystem-related inspectionが解説されており、当社のGMP Mesiter® Training for Auditorsの中で、製品特異的事項とシステム関連事項として解説しているものと同義ですが、製品特異的事項では査察員と審査員の連動や製品個別のCQAとCPPにフォーカスすることが、システム関連事項では品質システムの機能のフォーカスすることがポイントとして挙げられています。